
写真のピアノはヤマハの【UX50A】というモデル(調律に伺ったお客様のピアノです)
サイズ=131cmの大型
ランク=X型支柱構造の最高級モデル
色=ブラックの一般的タイプ
年式=1990年代の比較的新しいピアノ
ということで、ブラックというスタンダードなカラー以外は高額なピアノの条件が揃っている素晴らしいピアノです。 実際の音色ももちろんgood!でしたよ♪
古川ピアノの代表 古川です!
今日はヤマハを例に、アップライトピアノのランクや種類についてかんたんにご紹介します。
中古ピアノなどを選ぶ際の参考になれば幸いです♪
★はじめに
大まかに分けると、国産ピアノ(アップライト)には約3種類のサイズと3系統のランク分けがされています。
単純に考えると、サイズ最小×最高ランク/サイズ最大×最低ランク など、9通りの組み合わせがあるわけですね。
★約3種類のサイズ
一般的には、小型の高さ121cmタイプ(1型 と呼ばれます)
中型の高さ126cmのタイプ(2型 呼ばれます)
大型の高さ131cmタイプ (3型と呼ばれます)
80年台後半を境に126cmタイプは生産されなくなり、現在は1型 3型の2種が主流です。
上記の他には、120cm以下のさらに小型タイプもあります。
基本的には大きさと性能(響きの良さやタッチの良さ)は比例するので、
小さすぎるピアノには、性能よりはルックスやコンパクトさを重視する傾向があります。
また、基本的にはサイズが小さいほど値段が安く 大きいほど高くなります。
★3系統のランク
ざっくり分けると、【入門用(廉価モデル)】【スタンダードモデル】【高級モデル】の3ランクがあります。
現行のヤマハだと、順に約40万円~約70万円~約100万円 といった価格帯です。(さらに120万円 240万円の最高級機種もあります!)
鍵盤はどれも同じ数で88鍵盤。ペダルも基本的には3本で同じ。では何が違うのかとよく聞かれます(当然ですが)。
一番の違いは【音(音の格 質)】と【タッチ】が挙げられます。原則としては同じ設計ですが、音色を形作るための重要な部品(弦を叩くハンマー 音を響かせる駒や響板など)の質が違うワケですね。また、上位グレードになるほど、出荷前の音作りの工程にかける時間が違うとも言われています。
具体的な音の違いとしては、高いグレードになるほど音の品が良くなり、滑らかさ 繊細さ 強弱の幅
音の深み 太さ などが良くなります。 逆にグレードが下がるほど、これらが劣っていきます。
どのグレードもドの鍵盤を押せばドの音が響きます。 しかし、その響きの質感が変わるということですね。
★まとめ
上記のように、大雑把に分けると3種のサイズと3系統のランクの違いがあることがわかっていただけたと思います。
実際はこれらに加え「年式」(製造された年のこと)が加わって価格帯が構成されるので、
もう少しややこしいことになるワケですが… それは別の機会にお話したいと思います♪
最後までお読み頂きありがとうございました!
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